No.7 Furious Damper

ダークチョコやシナモンの風味と芳醇な香り、甘い余韻。焙煎の技が光る絶妙深炒り

酸味　★★☆☆☆
苦味　★★★★★
コク　★★★★★

職人気質の焙煎士が1秒たりとも目を離さず行う絶妙な焙煎。
パチパチッと甘みが弾け、
さらにパチパチッと芳醇に香る絶妙な苦みがもたらされる
「Furious Damper」

「Furious」を直訳すると「怒り」。
焙煎時にパチパチと豆がはぜる様子を怒りになぞらえました。
「Damper」ダンパーとは、焙煎機の中に風を送り込むシステムのこと。
豆を深炒りする際に、香ばしく焼き上げるのに欠かせません。
そんな職人気質な名前がつけられたコーヒーは、芳醇な香りと深い甘さを極限まで引き出すため、ギリギリまで挑戦したダークロースト。

「Furious Damper」は、かなりの深炒りです。

焙煎をしていくと、基本的に2回パチパチって爆ぜる音がするんですが、1回目は甘みを形成する段階です。

2回目まで行くと、もう豆の限界の状態。そこで焙煎機の中まで風を送り込むことが必要になります。その役割を担うのがダンパー。カリッと香ばしい芳醇な香りを持った焼き上がりにしてくれる送風システムです。

「Furious Damper」は、そのシステムをきちんと操作しないと豆の味わいの良さが残るギリギリを狙った深炒り焙煎を採用しています。細かい操作で焙煎具合を調整し、芳醇な香りと深い甘みを引き出して、古き良き喫茶文化を今風にお客様に楽しんでいただけるような味の設計を目指しました。

コーヒーの味わいについてお客様が評価する時、酸みが強いか、苦みが強いか、飲んだ時に軽いか、重いかがあると思いますが、「Furious Damper」は、 その中で苦くてコクのある、深炒りの重たい味わいの中で美味しいものを作ろうとしたものです。でも女性が美味しく感じやすい深炒りもあれば、年齢によって美味しく感じられやすい深炒りもある。上島珈琲店のスタイルをベースにして現在の市場でどういう位置付けにするのか、その位置づけの味わいをどう表現するのかディスカッションしながら、そのアイテム選定とか焙煎をちょっとずつ変化させてここに行き着いたのですが、たくさんの中からブレンドする豆を選定するまでには、何回もトライアンドエラーを繰り返しました。
最終的に、チームのメンバーが飲んで、全員が美味しいと納得できる、「コクがあり、しっかりとした苦みが好きな方にはたまらないコーヒー」になったと思っています。コーヒーって時間経過によって冷めてくると味が変わっていくのですが、「冷めてもやっぱり美味しいな」と思えた瞬間が印象的でした。