Stung by a bean

Stung by a bean(LIGHT)

フローラルな香り、フルーツティーのようにみずみずしい味わい。蜂蜜のような甘みで驚きのコーヒー体験を

酸味 ★★★★☆
苦味 ★★☆☆☆
コク ★★★☆☆

フルーツティーみたいにみずみずしい爽やかな酸みと蜂蜜の甘み。
花束のようにアロマティックな香り。
コーヒー好きを唸らせるサプライジングな味わい
Stung by a bean

「Stung by a bean」は、直訳すると「豆にやられた!」
それは、良い意味で期待を裏切るかもしれない、これまでに体験したことのないアロマティックなコーヒー。
ふわっと鼻に抜けるフローラルな香りとフルーツティーを思わせる明るくみずみずしい味わい。
爽やかな酸みと共に感じられる蜂蜜のような甘み。
上島珈琲店だからこそ作り出せた絶妙なバランスをお楽しみいただける「Stung by a bean」でサプライジングなコーヒー体験を。

UCCコーヒーアカデミー専任講師 土井克朗

UCCコーヒーアカデミー専任講師 土井克朗

やられた!への挑戦

上島珈琲店創業者 上島忠雄

挑戦は、上島珈琲店創業者、上島忠雄のDNA

上島珈琲店には、80数年以上ずっとコーヒーと向き合い、しっかりしたコクと味わいのあるコーヒーで古き良き喫茶文化を培ってきたバッグボーンがあります。シングルオリジンの使用や浅炒りのフルーティーな酸みなどが特徴的なサードウェーブコーヒーが流行していますが、今のトレンドの味をどこまで取り入れるか、どうバランスを取って上島珈琲店ブランドとしての味わいにしていくか。考慮すべきところはたくさんありました。
創業者の上島忠雄は、当時飲んだコーヒーの美味しさを広めたいと思ったからこそ、それをビジネスにしようとチャレンジしたのだと思います。今の私たちも、これまでのレガシーだけに甘んじることなく、新しいファン層を切り開くチャレンジが必要ですよね。

そこで、そういった流行りのお店のコーヒーなどもたくさん買って飲んでみて、どこまでが上島珈琲店というブランドの中では許されるものだろうか、というディスカッションを何度も繰り返し、ブレンドするアイテムや、焙煎度合いを決め込んでいきました。

現地農園の視察の様子

ブレンドがもたらすフルーティーな香りとまろやかな酸み

目指したのは、アロマティックな香りと優しい酸みを感じられる、明るい味わいのコーヒーです。特にこの「Stung by a bean」では、香りの部分に特にフォーカスして飲みやすい方向へ持っていこうと考えました。そこでまず、フルーティで華やかな香りを表現するアイテムとしてエチオピア豆を選択。これは比較的早く決まりました。そしてまろやかな酸みをどう表現するか、これが難航しました。上島珈琲店に来てくださっているお客様には、酸みが強いと敬遠されてしまうと思うので、酸みの中でもまろやかで美味しいと思ってもらえるアイテムを探した結果、やっとたどり着いたのがコロンビアです。コロンビアはヨーグルトのようにまろやかな乳酸系の酸みを持っていて、その優しい酸みが、ブレンドにすることでバランスが取れ、口に含んだ瞬間、飲みやすい調和のとれた味わいが表現できたらと思います。

UCCコーヒーアカデミー専任講師 土井克朗

豊かな香りと味わいを引き出す焙煎のポイント

みなさん忘れがちですが、コーヒーはそもそも果物の種子の部分が原料となっています。最初水分を含んでいる為、焙煎時水分があまり抜けていないと渋さが目立ちます。

火入れをしていくと、緑から黄色っぽい色に生豆の外観が色調変化するポイントがあります。そこから熱のかけ方によって、さまざまなコーヒーの香りや味わいを表現できていくのですが、火入れが短いとあまりそのような香りや味わいが発達しません。長すぎると香りが飛んでしまうので、この調整にはかなりの試行錯誤が必要でした。ここから今度は、パチパチっとコーヒー豆がはぜていく現象が起きます。ここからの時間の長短により、表現したい香り・味わいのバランスが変化していきます。香りと甘みをバランスよく保つ様な焙煎の煎り上げも難しいポイントでした。

UCCコーヒーアカデミー専任講師 土井克朗

フローラルな香りを存分に引き出すには

『豆の挽き方』がポイントです。

香りにフォーカスし、紅茶みたいにあっさりした風味なので、その特徴を生かした挽き方ができるとより特徴を楽しんでいただけると思います。

グラインダーをお持ちの方であれば、『やや粗挽き』を選択してください。

またグラインダーの挽き方には大きくわけると『すりつぶすタイプ』と『切り刻むタイプ』の2タイプが存在します。お使いのグラインダーが『切り刻む』タイプだと、よりフルーティーさが楽しんでいただけます。同じコーヒーでも、すりつぶすタイプだとよりしっかちとした味わいが出てしまうからです。 

抽出器具では、ペーパードリップでフルーティーな酸みや、サイフォンという器具をお持ちであれば、よりフローラルな香りも楽しんでもらえるのでぜひ存分に試していただきたいと思います。

上島珈琲店レギュラーコーヒー

ー 19の物語 ー