No.18 Pool N Bloom

フルーティーな香りと酸み、コクと甘さのグッドバランス。目にも鼻にも舌にも心地よいクリーミーな浅炒り。

酸味　★★★★☆
苦味　★★☆☆☆
コク　★★★☆☆

最初に蒸らすとふわぁ〜っと膨らんでフルーティーな香りが広がる。
そのあと浅炒りならではのプールから生み出されるクリーミーなコク。
Pool N Bloomで五感がワクワクするような体験を。

「Pool N Bloom」
「Bloom」とは、コーヒーを淹れる時に、まずしっかりと抽出する準備として行う「蒸らし」のこと。
一方の「Pool」は、ドリッパーの中がだんだんと水溜りのような感じになってくるのをイメージした言葉。
抽出の過程を楽しみながら、奥行きのあるフルーティーな香りと
クリーミーな口当たりを味わっていただけるコーヒーをつくりたくて、ブレンドと焙煎度合い、酸みと甘みのバランスにこだわりました。

パッケージに描かれたイラストと、この「Pool N Bloom」という名前が表しているように、ドリップで抽出する時の豆の変化が見た目でも楽しめて、ワクワクしながらコーヒーを淹れることができ、フルーティーかつコクのあるクリーミーな味わいになるように設計しました。

コーヒーを淹れる時には、コーヒーをしっかりと抽出する準備として、最初に豆を蒸らします。これをBloomといいますが、これがあるかないかで、全く味が変わってしまいます。

新鮮な豆ほどガスが出てくるので、豆がふわぁーっと膨らむのですが、それが見た目にもすごく美味しそうに感じられるでしょう？浅煎りのコーヒーの場合、焙煎の時間が短いため、このガスの発生時間は短く、抽出しているうちにドリッパー内の中のコーヒー粉とお湯の状態がだんだんと水溜まりのように変化していく事があるので、もう1つのPoolというワードがその様子を表しています。

浅炒りの場合、フルーティーな香りは立ちやすくなりますが、酸みをちょっと酸っぱく感じる傾向にあります。でもその中にちょうどいい甘みがあれば、その酸みをとてもポジティブに感じられるようになるんです。熟れてない蜜柑は酸っぱく感じるけれど、甘さがのっている蜜柑は、みずみずしく美味しく感じられるのと同じように、コーヒーもその酸みやフレーバーを活かすために、ブレンドを決める段階でも「甘さ」をかなり重視しました。

また浅炒りのコーヒーの場合、飲んだ時にスッキリ感はあるものの、コクはあまり感じられないため、そこをブレンドで何とか引き出せないか模索しました。1種類の豆だけだったらそれだけの味しかないけれど、それが2種類になったり３種類になったりすることで補完できたり、お互いの良さを引き出し合ったりして良いバランスを構築できる。行き過ぎるとちょっとバランスが崩れるし、やらなさ過ぎると逆にもの足りなくなってしまうため、ブレンドのレシピの作成は本当に細かく微調整していきました。