Messenger from far East

Messenger from Far East(DARK)

極東から届いたコーヒーの歴史をたどるローストナッツの香ばしさ、リッチで深みのある味わい。

酸味 ★★☆☆☆
苦味 ★★★★★
コク ★★★☆☆

「極東からの使者」とは、日本からみた極東であるブラジル、中南米からはるばる届けられたコーヒーのイメージ。
海外がより遠くに感じられていた頃、その魅惑的な深い香りで多くの人々を虜にしたコーヒーの味わいをこの一杯に凝縮させて。
「Messenger from far East」

「Messenger from far East」
直訳すると「極東からの使者」。
コーヒーが日本に輸入がされ始めたのは、1800年代後半ぐらいからのこと。
その多くはブラジルからのもので、当時は高級な舶来品としてとても貴重なものでした。
ブラジルが本当に遥か東「far East」だった時代、人々を魅了したコーヒーの味わいをたどりながら現代的にアレンジした、深みのあるブレンドです。

UCC マーケティング本部 嗜好品マーケティング部 嗜好品ブランドフューチャーチーム 赤石 朋

UCC マーケティング本部 嗜好品マーケティング部嗜好品ブランドフューチャーチーム 赤石 朋

極東からの贈り物

赤石 朋

時間軸を感じてもらえる深い味わい

コーヒーを楽しむ時って、過去の時間やいろんなストーリーが、コーヒーによってタイムスリップしたような気分になれるのが面白いところですよね。歴史という時間軸を感じてもらえる所が、とても気に入っています。
「Messenger from far East」は、舶来品として珍重された当時のコーヒーの味わいをイメージしてはいますが、現代の私達が飲んでも違和感のない美味しいコーヒーに仕上げています。コンセプトが「Messenger from far East」であって、当然、現代的なニュアンスを取り入れているということですね。
多分当時は豆の状態もそんなに良くなかっただろうし、 焙煎技術なども今のレベルではなかったはずなので、過去の味わいを想像しながら、今のコーヒーの美味しさを担保しているような感じです。
パッケージにも船が港に入ってくるような、当時をイメージさせるイラストが施されているので、コーヒーがとても貴重だったころのことを思い浮かべながら飲んでいただけると、とても特別な時間になるのではないかと思います。

UCC マーケティング本部 嗜好品マーケティング部 嗜好品ブランドフューチャーチーム 赤石 朋

ブラジルと中南米系の豆

深炒りにこだわって

いろんな試行錯誤がありましたが、こだわったのは、日本のみならず、世界中の人々を虜にした深みのある香りや滑らかな舌触りです。甘みや酸みの質を楽しみ始めたのは、サードウェーブといった最近のトレンドなので、当時はやはり苦みとかコクを感じるコーヒーの方が多かったんじゃないかなと。そのように想像しながら再現をしていきました。 ブレンドをどうするか、またそれぞれの焙煎度をどうするかなどによって、味わいはさまざまに変わってきますが、だんだんと絞り込んだ候補の中から、そのベストなポイントを決定していきました。 想像の域を出ない部分もありますが、ブレンドは当時入手が可能だったコーヒーの産地の中で、最も多く輸入されていた極東の地、ブラジルのものをメインにしています。いわゆる酸みなどが尖ってないコーヒーで、苦みがしっかり感じられる味わいです。ローストナッツのような香ばしさを引き出すために、焙煎は少し深炒りにしました。 苦みは少し強めですが、スモーキー過ぎず、口当たりは滑らかな飲みやすいコーヒーです。

ドンゴロス

香ばしさと甘みをハンドドリップでしっかり抽出

ナッツのような香ばしさや、バニラやキャラメルのような甘さを引き出すために、しっかり蒸らしもしていただければ、より美味しく召し上がっていただけます。そのためには、湯温は熱めで、やはりハンドドリップで淹れていただくのが良いと思います。ペーパーフィルターで十分美味しく淹れられますが、歴史的に行われていた抽出方法のことを考えると、ネルドリップもおすすめですね。
コクや苦みがしっかりしているので、ミルクや甘みを加えていただいてもとても美味しいかと。ミルクとも黒糖とも好相性です。タイムスリップするように、このコーヒーの歴史を感じられる昔ながらの飲み方をするとしたら、ストレートで飲む時より少し粉を多めに、もしくは湯量を少なめにするかでコーヒー液が濃くなるように調整し、ミルクや黒糖などをアレンジしてもらえれば良いと思います。
比較的バランスが取れていて、毎日飲んでも飽きのこない味わいなので、私の周りでもファンが多いんですよ。ぜひ、まず飲んでみて、ファンになっていただけたらと思います。

黒糖蜜

午後のゆったりした時間にバターたっぷりのスイーツと

苦味もコクもしっかりとした味わいのコーヒーなので、それに負けないようなバター感とか、甘味とか、味わいがしっかりしているものと合わせるのがおすすめです。フルーツなどの酸味が感じられるものではなく、フィナンシェやバターケーキ、マドレーヌなど、ミルクやバターをたっぷり使っているようなスイーツとは相性がいいと思います。

時間のある時、午後のゆったりまったりとした時間に、極東の産地に思いを馳せながら、楽しんでいただけるとうれしいですね。

上島珈琲店レギュラーコーヒー

ー 19の物語 ー